ワクチンの副作用について、不安視する内容の問い合わせがありました。
感染症研究所の方が話していたギランバレー症候群の件ですが、恐らく1976年にアメリカで問題となった件のことだと思います。実は、1976年に米軍の陸軍基地で豚インフルエンザの流行があり、その年に米国内で豚インフルエンザの予防接種が行われてました。ところが、ギランバレー症候群という神経に異常をきたす副作用が多数報告され、1年でワクチンが中止になりました。
以上の様な経過を心配したのでしょうが、ワクチンの製造方法も30年以上前とは異なっており、同様の心配は必要ないと思われます。
ただし、新型インフルエンザのワクチンに限らず、その他のワクチンにしても、何百万分の一の確率で、ギランバレー症候群のような神経系の副反応のリスクはあります。確率が数百万分の一の確率であれば、安全と考えていいと思われます。
ホルマリンや水溶性水銀に関しても、ワクチンの品質保存の意味で、ごく少量添加されています。しかし、ごく微量なため人体に影響を及ぼすことはないそうです。このことに関しては、多数の調査研究がなされ、実証されていることです。
ワクチンの効果に関しては、限定的だというのは、本当だと思います。成人でも7割ぐらいの免疫獲得率ですし、小児に関してはもう少し落ちるかもしれません。しかし、多少なりとも重症化するのを防ぐことが期待できるのであれば、積極的に予防接種を受けるほうがベターな選択だと思います。
またご質問等あれば、お教え下さい。
粂川
感染症研究所の方が話していたギランバレー症候群の件ですが、恐らく1976年にアメリカで問題となった件のことだと思います。実は、1976年に米軍の陸軍基地で豚インフルエンザの流行があり、その年に米国内で豚インフルエンザの予防接種が行われてました。ところが、ギランバレー症候群という神経に異常をきたす副作用が多数報告され、1年でワクチンが中止になりました。
以上の様な経過を心配したのでしょうが、ワクチンの製造方法も30年以上前とは異なっており、同様の心配は必要ないと思われます。
ただし、新型インフルエンザのワクチンに限らず、その他のワクチンにしても、何百万分の一の確率で、ギランバレー症候群のような神経系の副反応のリスクはあります。確率が数百万分の一の確率であれば、安全と考えていいと思われます。
ホルマリンや水溶性水銀に関しても、ワクチンの品質保存の意味で、ごく少量添加されています。しかし、ごく微量なため人体に影響を及ぼすことはないそうです。このことに関しては、多数の調査研究がなされ、実証されていることです。
ワクチンの効果に関しては、限定的だというのは、本当だと思います。成人でも7割ぐらいの免疫獲得率ですし、小児に関してはもう少し落ちるかもしれません。しかし、多少なりとも重症化するのを防ぐことが期待できるのであれば、積極的に予防接種を受けるほうがベターな選択だと思います。
またご質問等あれば、お教え下さい。
粂川
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- ありがとうございました
ワクチンの副作用についてのお話が聞けて本当に良かったです。
最近はワクチンを否定する医師や研究者の本やネットでの情報を目にする事があり、幼児にワクチンを接種させる事に罪悪感を持たせるような文面を読むと大変不安な気持ちになります。
小児科のブログなどを読んでも、具体的になぜ推奨するかが書いてあるものが少なく、先生に聞いて疑問がいっぺんに取れました!
私の周りでも、同様に悩んでいる親はたくさんいます。
健康な子供をワクチンの副作用に親が晒すのか?ワクチン接種をしてもインフルエンザにかかるのに、それでもワクチンを推奨するのは、政府や製薬会社の経済活動に騙されていると言われると、何を信頼してよいのか分からなくなります。
今は情報が多すぎて、何をどうチョイスすればよいのか本当に迷います。
先生の話しで心が晴れました。
最近はワクチンを否定する医師や研究者の本やネットでの情報を目にする事があり、幼児にワクチンを接種させる事に罪悪感を持たせるような文面を読むと大変不安な気持ちになります。
小児科のブログなどを読んでも、具体的になぜ推奨するかが書いてあるものが少なく、先生に聞いて疑問がいっぺんに取れました!
私の周りでも、同様に悩んでいる親はたくさんいます。
健康な子供をワクチンの副作用に親が晒すのか?ワクチン接種をしてもインフルエンザにかかるのに、それでもワクチンを推奨するのは、政府や製薬会社の経済活動に騙されていると言われると、何を信頼してよいのか分からなくなります。
今は情報が多すぎて、何をどうチョイスすればよいのか本当に迷います。
先生の話しで心が晴れました。
- ABOUT
杉並堀ノ内クリニック小児科医が情報をお届けします
- プロフィール
HN:
粂川好男
年齢:
63
性別:
男性
誕生日:
1961/04/22
職業:
小児科医師
趣味:
育児、食べ飲み歩き
自己紹介:
小児科専門医
日本小児科学会
日本小児アレルギー学会
日本小児感染症学会
日本周産期・新生児学科
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