世間ではあまり騒がれていないようですが、これは日本の小児医療にとって、歴史的な出来事だと思います。
数年後には、ほとんどの乳幼児が2回接種することになり、水痘にかかる子供が激減することになります。もしかしたら、本当に日本から水痘が消滅するかもしれません。
2才以上~3才未満の方は、無料で2回目を接種できる期間が迫っています。3才になると有料になります。
周囲の方にも声かけをして、なるべく早く予防接種を行って下さい。
粂川
近隣の保育園でも、散発的に患者さんがでており、今後増加が危ぶまれます。
感染者は、2才以下の小さい子に多いのですが、1才以下の乳児に関しては、気管支炎や肺炎など重症化することが多いため、特に注意が必要です。
ところで、さすがにデング熱は、あまり騒がれなくなりましたね。ちょっと安心ですね。
粂川
テレビのニュース番組でも、連日デング熱の話題でもちきりになり、特に東京都内では、ちょっとしたデング熱パニックになっている感があります。
冷静に考えれば、全世界では毎年1億人程度の人が感染している感染症であり、医療の発達していな途上国であっても、重症化することはきわめて希な感染症です。日本の医療レベルを考えれば、今さら不安になる必要は、まずないでしょう。
たまたま本日、ベビーマッサージの件でテレビ局のニュース番組の方が取材に来たので、別件なのですが、デング熱の報道について聞いてみました。すると実際の所は、報道する側も特に危険性を感じて報道しているわけではなく、話題性があるので報道している面があるようです。
テレビが不安感をあおっている・・・とまでは言えないと思いますが、視聴者も冷静な判断力が必要かと思います。
粂川
以上の問題に関して、ご質問がありましたが、特に専門性の高い微妙な問題になるため、一般的な回答になります。
チェルノブイリの原発事故のように、極めて高い放射線量に長期間暴露された場合、5年から10年以上たってから甲状腺癌の発生率が上がったという歴史があります。
福島でも現在調査中で、今後もしっかりとした追跡調査が行われていく予定です。
小児の甲状腺をエコーで調べると、異常がなくても、結節などの所見が認められることは珍しくないそうです。たとえ、結節やのう胞などの所見があっても、すぐに癌になるとか異常であるとは言えないようです。
ご質問の方の場合は、埼玉であり事故現場から遠方であることや、事故からまだ3年半ぐらいしかたっていないことから、放射線被爆の影響は考えにくいと思われます。
事故の影響に、不安な気持ちを抱きながら生活している方は、まだまだ多いと思います。個人的な意見としては、納得いくまで冷静に追及していく姿勢は、大切かと思います。疑問な点などあれば、また教えてください。
粂川
感染症の落ち着いているこの時期に、日本脳炎などの予防接種を計画的にすすめて下さい。
粂川
急な発熱と喉の痛みが主な症状ですが、比較的元気はよいことが多いようです。
ウイルスの感染症で、2.3日で自然治癒します。感染力は強いのですが、重症になることはほとんどないため、過剰な心配はいらないでしょう。
粂川
今のところ、西日本で多いようですが、今後は、東京方面でも増えてくるかもしれません。
症状は、急な発熱とノドの痛みです。熱があても比較的元気なことが多く、数日で自然治癒するウイルスの感染症です。
粂川
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