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杉並堀ノ内クリニック 小児科ブログ
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昨日、Hibワクチンについて書いたところ、そもそもインフルエンザ菌髄膜炎てどんな感染症なのかあまり知られていないようですので、少し書きたいと思います。

日本では1年間に500人以上の乳幼児がインフルエンザ髄膜炎にかかっていると言われていますが、ここ数年増加傾向にあるようです。

この髄膜炎にかかると、治療しても約3割が死亡したり後遺症が残ったりする予後不良の感染症です。

患者のほとんどが5歳未満の乳幼児で、半分以上が2歳未満の乳児です。

インフルエンザ菌は特別な菌ではなく、どこにでも普通にいる菌で、保育園や幼稚園等の集団環境の中には普通に常在しています。

ですから、感染を防ぐ有効な手段は現在の日本にはありません。

唯一予防接種だけが有効な予防手段になります。

粂川

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最近問い合わせが多いのですが、インフルエンザ桿菌の感染を予防する、Hibワクチン(ヒブワクチン)が施行されるのが更に延期されそうで、今年の秋ぐらいになりそうな感じです。

副反応の試験が滞っているようです。今しばらくお待ち下さい。

インフルエンザ桿菌は、毎年冬に流行するインフルエンザウイルスとはまったく別のもので、乳幼児の髄膜炎の原因になることの多い、恐ろしい細菌のことです。

欧米ではほとんどの乳幼児がワクチンを打っているため患者が激減していますが、小児科学会の発表によると、日本ではここ数年なんと増加しているそうです。

一刻も早い実施を、期待したいところです。

粂川

Ranaさんから教えていただいた杉茶、試してみようかと思います。効果があるかどうかは体質によるものでしょうから、やってみなければわかりませんよね。

最近の外来は、インフルエンザが落ち着き比較的静かですが、それでも近隣の幼稚園や保育園では、ロタウイルス胃腸炎、水痘、溶連菌感染症、アデノウイルス感染症(プール熱)等の感染症が流行っているようです。
ご注意下さい。

粂川

私事ですが、先日の日曜日、久々に子供と一緒に交通公園に行ってきたのですが、公園についたとたん、くしゃみの連発と鼻水がとまらなくなり、目のかゆみも出てきてしまいました。
春の始まりを思わせる温かい陽気と一緒に、花粉症の季節も到来してしまったようです。花粉症の身にはつらい季節です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私自身、花粉のアレルギーはかなり強いほうなので、症状が強くて一般の薬ではあまり楽にならない場合、セレスタミン等のステロイドの飲み薬を2週間位飲むことがあります。眠くなりますが、効果はかなり高いようです。
ステロイド薬のため長期にのむと副作用が心配ですが、期間を区切って使用すればそれほど心配はありません。

インフルエンザの流行は2月上旬をピークに、もうそろそろ終わろうとしていますが、入れ替えに花粉症の流行が始まりそうな気配です。

粂川

テレビや新聞で、麻疹の流行の報道が増えてきたため、心配される父兄の方からも増えているようです。

ほとんどが高校や大学での集団発生で、まだ幼稚園や小学校に広がっている情報はありません。
また、流行の規模も、杉並区全体でも今年に入ってからの患者さんが10数人位と、けして大きいわけではありません。

流行の規模が小さいのに、なぜこれほど問題になるかというと、かかった時に重症化して死亡したり、脳の後遺症を残したりする確率が非常に高いという事と、欧米では、予防接種の徹底で麻疹はほぼ根絶された感染症である、という理由によります。

唯一の予防法は、ワクチンを打つことです。1歳になる方、現在、幼稚園・保育園の年長の方でMRワクチンをまだ打っていない方は、速やかに予防接種を打ってください。
また、現在幼稚園・保育園の年中の方、小学校6年生と高校2年生の方は、4月になったら速やかにMRワクチンを接種してください。

粂川

乳幼児を中心に、長引く下痢を主症状とするロタウイルス胃腸炎が流行り始めているようです。

ノロウイルスと比べると、吐き気はそれほど強くないのですが、下痢が1週間から2週間ぐらいと長き続く傾向があります。

ロタウイルス胃腸炎は、冬に流行る赤ちゃんの白っぽい下痢便の胃腸炎で有名です。しかし実際には、毎年2月から4月のノロウイルスが下火になった春先に流行り、赤ちゃんだけでなく小学生や大人の方にもうつることがあります。また、下痢の色も必ずしも白っぽくないこともあります。

水分がとれていて比較的元気であれば、自然に良くなる病気なのですが、激しい下痢や吐き気で水分がとれない等の症状が続くと、脱水がすすむ可能性がありますので注意してください。
病院では、整腸剤や経口補液等を処方します。

感染経路は接触感染ですが、ノロウイルス同様、非常に感染力が強く大流行することもあります。

当院では、便の迅速検査が可能ですので、ご心配な方はご相談下さい。

粂川

インフルエンザの流行のピークは、東京都も全国的にも2月上旬だったようで、現在は患者さんが徐々に減ってきています。

そうは言っても例年流行が完全に収まるのは、ピークを過ぎてから1ヵ月位たってからです。ですから、今年も3月上旬ぐらいまではまだまだ注意が必要かと思われます。

手洗いとうがい、そしてマスクの着用も忘れずに・・・。

そういえば、花粉症対策でマスクをしている人も目立ってきました。

私もひどい花粉症で、長年苦しんでいる一人です。花粉症についての悩みや相談などありましたら、お気軽にお聞かせ下さい。

粂川
  • ABOUT
杉並堀ノ内クリニック小児科医が情報をお届けします
  • プロフィール
HN:
粂川好男
年齢:
63
性別:
男性
誕生日:
1961/04/22
職業:
小児科医師
趣味:
育児、食べ飲み歩き
自己紹介:
小児科専門医
日本小児科学会
日本小児アレルギー学会
日本小児感染症学会
日本周産期・新生児学科
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