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杉並堀ノ内クリニック 小児科ブログ
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新型インフルエンザの流行も下火になり、1月の小児科外来は比較的静かな雰囲気です。

例年より少ないような印象ですが、急な嘔吐で始まる、ノロウイルスの胃腸炎の患者さんが目立ちます。

新聞によると、餅つきなどの行事中の、集団発生もあるようです。

感染者の吐物や便中に、ノロウイルスがたくさん含まれています。予防の基本は、やはり手洗いとうがいです。

十分に注意してください。

粂川




 

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季節性のインフルエンザワクチンをうった後は、新型のワクチンは1回で効果があるか・・・という質問がありました。

海外の論文で、同様のことを書いてあるものもありますし 、季節性のワクチンだけで新型にも効果がある・・・というような論文もあります。

新型インフルエンザはまだ始まったばかりの感染症ですし、本当に正確なデーターは、これから蓄積されていくものです。

したがって、以上のような論文も、まだスタンダードなものにはなっていないようです。

現時点では、新型と季節性のインフルエンザワクチンは、別のものと考えておいた方がよさそうです。

粂川


本日より、小児科の診療を始めました。比較的静かな外来ですが、ノロウイルスと思われる嘔吐下痢症の患者さんが目立ち始めています。

新型インフルエンザの予防接種ですが、明日の1月5日(火)、午後2時30分から電話予約を開始します。

接種日は、1月9日(土)の午後になります。

今回対象者はかなり広がり、1歳以上~中学生までの小児と1歳未満の乳児の保護者(両親)になります。

お早めにご予約下さい。

粂川



 

インフルエンザ予防接種の、接種間隔についてご質問がありました。

通常は、1週間から4週間の間隔をあけるのですが、色々な事情で4週間を過ぎてしまう方が多いようです。

2回目が4週間以上過ぎてしまっても、多少であれば効果に変わりは無いようです。ですから、1回目を打った後4週間を過ぎてしまったら、出来るだけ早めに2回目を打つことをお勧めします。

仮に接種間隔が、2ヶ月も3ヶ月もあいてしまった場合は、1回接種だけと割り切ってもらってもいいかと思います。

ワクチンの副反応に関しては、心配なものは接種後15分~30分の直後に起こります。通常の診療時間帯ならば、年末でも特に心配する必要はないかと思います。

粂川

 

1歳の赤ちゃんの発熱について、質問がありました。

生後6ヶ月を過ぎると、お母さんからの免疫(移行抗体)がきれてしまい、急に熱を出しやすくなります。そのほとんどが、自然に良くなるウイルス感染症です。いわゆる、風邪と呼ばれているものです。

特に、1歳から2歳ぐらいの赤ちゃんは、一番風邪をひいて熱を出しやすい時期です。また大人と違い、軽い風邪でも、39度~40度の高熱が出ることがあります。通常は、2.3日で高熱は自然とおさまってきます。

高熱があっても、水分がとれていて、意識状態がハッキリしていればあわてる必要はないでしょう。

4、5日以上続く高熱、咳が止まらず呼吸が苦しそう、嘔吐を繰り返し水分がほとんど取れない、ぐったりして動かない泣かない・・・などの症状があるようなら、ただの風邪ではなく注意が必要な感染症かもしれません。早めの小児科受診を、お勧めします。

基本的には、赤ちゃんは風邪をひいて発熱を繰り返すことによって、免疫がついていく・・・つまり強くなっていくと理解してもらえるといいと思います。

それから、インフルエンザの予防接種後、2.3日以内に微熱がでる副作用は、比較的多くあります。ただし、すぐに解熱する心配のない軽度の副反応と考えられています。

ご質問の赤ちゃんは、おそらく副反応というよりも、突発性発疹のようなウイルス性の感染症だったと思います。

粂川

新型インフルエンザワクチンについて、ご質問がありました。

ワクチンの接種時期についてですが、流行のピークにワクチンの接種が始まったため、もともと遅すぎるスタートだったと思います。小中学生の3割以上の方が、すでに新型インフルエンザに感染してしまいました。
全国的に11月下旬ごろが流行のピークだったと思われますが、今後もだらだらと春先まで小さな流行が続く事が予想されます。また、流行の第二波がいつ訪れるのか、年明けにあるのか、または来年の冬なのか、全く予想はつきません。

そういった意味では、出来るときに早めに予防接種を受けておいたほうがいいでしょう、という説明しか出来ない状況です。

当院での予防接種の予約がとりにくい点については、謝罪するより他ありません。小児の場合は、ワクチンを2回接種した後、2週間後位からわずかに効果が期待できる程度です。そのため、限られた本数で出来る範囲のスケジュールを組みました。それでも、接種希望者の2割程度しか、お受けできない状況です。

ワクチンの総本数自体は、現在対象者全員分が出回っているはずです。ただ広く浅くの配分のようで、相対的に小児の患者さんが多いところには配分が薄くなり、小児の患者さんが少ないところには配分が多くなっているのが現状です。

特に小児の場合は、かかりつけ以外の病院には行きにくいのが普通だと思います。ところが、その事を考慮しないでワクチンの配分を決定しているのが、現在の行政のやり方のようです。今後のためにも、その辺のシステムは個人的に突っ込んでみようかと思います。

今保護者の方々が出来る対策は、比較的小児の受診が少ないと思われる、最寄のクリニックに問い合わせて見ることだと思います。無責任のようですが、年内に2回接種を済ませるためには、それしか方法はないようです。

粂川


 

新型インフルエンザの陰に隠れている感じですが、RSウイルス感染症による気管支炎や肺炎で、入院する乳児が増えてきています。

RSウイルス感染症は、毎年冬に流行り、乳児を中心に気管支炎や肺炎の原因になる感染症です。

激しい咳や発熱が主な症状です。ほとんどは抗生剤などのお薬は使わずに良くなっていく病気なのですが、咳が激しくて眠れない、元気がない・・・などの症状があるときは、気管支炎や肺炎を疑わなくてはなりません。

吸入や鼻吸引などの処置が、有効なときもあります。

赤ちゃんの咳が激しくなるようなら、早めの受診をお勧めします。

粂川
  • ABOUT
杉並堀ノ内クリニック小児科医が情報をお届けします
  • プロフィール
HN:
粂川好男
年齢:
63
性別:
男性
誕生日:
1961/04/22
職業:
小児科医師
趣味:
育児、食べ飲み歩き
自己紹介:
小児科専門医
日本小児科学会
日本小児アレルギー学会
日本小児感染症学会
日本周産期・新生児学科
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