マイコプラズマ感染症に注意

しつこく激しい咳と発熱が続くマイコプラズマ感染症が、最近になって散見されます。マイコプラズマという、細菌とウイルスの中間にあたるような病原体が原因になり、飛沫感染します。まれに、保育園や幼稚園、学校などで集団感染することもあります。

軽症であれば、抗生剤を使用しなくても良くなる病気なのですが、重症化して気管支炎や肺炎のような状態であれば、抗生剤を使うこともあります。

しつこく激しい咳が続くときは、子供も大人も注意しなければならない感染症です。

粂川

子供のストレス

さつまいもさんの記事にもありましたが、最近の小学生の友達関係は複雑で、何らかのストレスを抱えている子はたくさんいるようです。かえって、ストレスを抱えていない子の方が少ないかもしれません。

小学校低学年であれば、腹痛や頭痛を訴えてくることが多いようです。家庭でも、学校の様子などを子供からじっくりと聞く時間をたくさんとってあげてください。学校の先生にも、対策を協力してもらえるようなら心強いですね。

お勧めの本なのですが、「子育てハッピーアドバイス」という本が、マンガでとてもわかりやすく、おもしろく書いてあると思います。ぜひ読んでみて下さい。

粂川

水痘（みずぼうそう）に注意してください

近隣の保育園で、水痘（みずぼうそう）が流行しているようです。

水痘はウイルスの感染症で、飛沫や空気感染する非常に感染力の強い病気です。抵抗力の弱っている人がかかると、肺炎や脳炎などの合併症が問題となります。また、後々に帯状疱疹の原因にもなってくる、厄介な感染症でもあります。

予防接種の効果は高く、接種した人の8割～9割の方は感染しないで済みます。また、接種した人が感染してしまっても、かなり軽症で済む事が多いようです。

水痘ワクチンは日本で開発されたもので、世界中に広まっています。有効性でも安全性でも非常に高い評価を得ています。

流行を阻止する意味でも、出来るだけ多くの人に受けてもらいたい予防接種です。

粂川

水イボが増えています

水イボはウイルスの感染症で、掻いたりすると広がったり、接触で人から人に感染します。

自然によくなるあまり心配の無い感染症なのですが、特に夏の季節は掻いて広がるとトビヒになることもありため、注意が必要です。

プールや入浴は普通で良いのですが、幼稚園や学校によっては治療するよう指導されることがあります。

当院の皮膚科では、液体窒素による処置や摘出などの処置を行っています。

あまり広がらないうちのほうが、処置に本人の負担が少なく済みます。数が少ないうちに処置することを、お勧めします。

粂川

日本脳炎の新ワクチンについて

日本脳炎の新しいワクチンについて、厚生労働省のQ＆Aを貼付します。後半部分に新しい予防接種について詳しく書かれています。ご不明な点は、遠慮なくお申し付け下さい。

http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/nouen/index.html

HibワクチンとDPTは、同時接種可能です

HibワクチンとDPTの予防接種について、優先順位に関する質問がありました。

海外でも日本でも、HibとDPTは同時接種が可能です。本当は同時進行で接種していくのが、赤ちゃんの負担も少なくお勧めの方法だと思います。
ただし現在日本では、Hibワクチンがうまく流通していないため、どこの病院でも予約した後、数ヶ月ぐらいお待ちいただくような状況です。

したがって、まずいつでも接種できるDPTを優先して接種していただき、Hibワクチンは入荷次第接種するような方法が良いかと思います。

HibとDPTの予防接種の間は、１週間以上開ければ接種できますので、１週間以上あけて交互に接種していく事も可能です。

粂川

ロタウイルス胃腸炎に注意

ロタウイルス胃腸炎は、冬に流行る赤ちゃんの下痢症という印象をお持ちの方が多いと思いますが、６月になっても保育園を中心に、ロタウイルス胃腸炎の患者さんがけっこういらっしゃいます。

他の胃腸炎に比べて、下痢や発熱の症状が強く出る傾向があります。水分が取れず元気がなくなってくると、脱水などが心配になります。

赤ちゃん用のイオン水などを、買い置きしておくと役に立つと思います。

粂川