１０月になって、新型インフルエンザが増えてきています

気温が下がってきたせいでしょうか、１０月に入ってから、全国の小児科医療機関からのインフルエンザの報告数が、急に増えてきています。

杉並区でも小中学校を中心に、今後拡大していきそうな気配です。

ただし、新型とは言っても、そのほとんどは軽症ですむ感染症です。一般的な予防対策で、十分かと思われます。

粂川

新型インフルと季節性インフルの予防接種

新型インフルエンザの予防接種のスケジュールについて、今朝の新聞に大きく載っていました。

我々医療従事者や医師会も、今朝の新聞を読んで初めて知った情報で、それ以上の詳しい情報は伝えられていません。今後、もう少し詳しい事がわかり次第、お知らせします。

新型と季節性の２種類の予防接種を受けることについて、人体に害がないかというような御質問がありました。

両方の予防接種とも、生ワクチンではなく、不活化ワクチンであり、人体にそれほど大きな影響を及ぼしません。そのかわり、乱暴な言い方をすれば、効果もそれほど大きなものは期待できないともいえます。

基本的には、新型と季節性を両方同時に接種することも、可能なワクチンです。安心して予防接種を受けられて、大丈夫だと思います。

粂川

季節性インフルエンザ、予防接種の予約状況

 先週から、季節性インフルエンザの予防接種の予約を始めました。昨年より出足が早く、１０月中の予約枠がかなり混んできてしまいました。

通常、午後２時３０分～午後３時の時間帯は、予防接種と乳児健診の専用枠として、一般の風邪などの診察の方とは分けているのですが、この時期はとても間に合いません。

一般の診察の時間帯も、予防接種の予約を受け付けているのですが、風邪の患者さんと一緒になってしまうのが難点です。
その中でもお勧めの時間帯は、午前中の診察時間帯の１１時以降です。この時間帯だと、風邪の患者さんが比較的少なくなります。

また、雨の日は全体的に風邪の患者さんの受診が減るので、予防接種の方にはお勧めです。

予防接種は、計画的にすすめてください。

粂川

季節性インフルエンザ、予防接種の予約を開始しました

 本日より、季節性インフルエンザの予防接種の予約を、開始しました。接種開始日は、１０月６日（火）です。

電話でのお申し込み可です。

新型インフルエンザの予防接種に関しては、まだ予定は決まっていません。もうしばらくお待ち下さい。

粂川

新型インフルエンザ、最新の動向

 新型インフルエンザの動向ですが、現在は全国的に徐々に増えてきている状況で、大流行にはまだまだ至っておりません。

東京都でも増加傾向ですが、杉並区は比較的静かなようです。堀ノ内周辺でも、今のところ不気味なほど流行っていません。

連休中、人混みなどにお出かけの際は、十分気をつけてください。

粂川

新型インフルエンザ、検査のタイミング

 学校や保育園などで熱が出た・・・と、すぐに病院を受診し、インフルエンザの検査を希望なさる方が多くなっています。

実際に検査をしてみると、８割以上が陰性の結果で、インフルエンザかどうかはっきりわからない、ということになります。

インフルエンザの検査の場合、発熱後２４時間以上たっていたほうが、より正確に判定できます。

インフルエンザの薬は、発熱後４８時間以内であれば効果があるとされています。それほど重症感がなければ、まずお家でゆっくり休んで、様子を見ていただくことをお勧めします。

粂川

ＲＳウイルス感染症による気管支炎

 新型インフルエンザ騒ぎの陰に隠れていますが、ＲＳウイルス感染症による気管支炎が、全国的に少しずつ増えてきているようです。

ＲＳウイルス感染症は、毎年冬に流行る感染症で、乳幼児の気管支炎や肺炎の原因になります。１歳位までの小さな赤ちゃんがかかると重症化することが多く、ひどい咳き込みで呼吸困難になることもある、やっかいな感染症です。主な症状は、激しい咳と鼻汁、発熱です。

毎年冬場には、ＲＳウイルスの気管支炎や肺炎のため、小児科の入院ベットが、たくさんの赤ちゃんで埋まります。ある意味赤ちゃんにとっては、インフルエンザよりも、やっかいな病気です。

あやしい症状があるようなら、ご相談下さい。

粂川